Disynaptic inhibition shapes tuning of OFF-motion detectors in Drosophila | Current Biology (2023)
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運動しているモノはどのようにメカニズムで知覚されるのか?
過去の研究で移動方向選択的に応答をする神経や、
T4 cells: ON - 明るい物体の上下左右のいずれかの方向移動に応答
T5 cells: OFF - 暗い物体の上下左右のいずれかの方向移動に応答
それを実現する計算モデルが提唱されている。
この計算モデルに対応するハエにおける実装はON経路では明らかになっているが、
T5 cellsが関わるOFF経路は未だその神経による実装は明らかになっていない
T5 cellsへの入力は、
興奮性: Tm1, Tm2, Tm4, Tm9
単カラムにのみ枝を伸ばす
抑制性: CT1 cells
複数のカラムに枝を伸ばしている
しかし、カラムごとにコンパートメント化している
https://scrapbox.io/files/65d7864e5946c800235df29d.png
Naa_tsure.iconIntroに出てくる図だけど、実質これがSummaryともいえる
CT1は興奮性入力を行うtm cellsやT5 cellsと相互入力を行っている
T5 cellsへの興奮性入力はmonosynapticだが、抑制性入力はDisynapticであるためFig.Aのモデルと合致する
実際、CT1 cellsをアポトーシスで潰したり、T5 cellsのGABA受容体をノックダウンすると
方向選択性チューニングが鈍く(broad)なり、これは計算モデルの結果と一致する
Naa_tsure.icon生物の進化が必ずしも最適解ではないのはわかるけど、
互いのコンパートメントが干渉しないのは、大きいサイズの細胞を維持するコストに見合うのかという疑問
1細胞で処理する明確なメリットはないのか?